2006 -02-25 ( Sat )
DoCoMo新機種に見るデザインの本質
本日発売、トップデザイナー三人が参加したFOMAの新製品。
先月の記事(もう一ヶ月経ってたのか ゜Д゜;)でNEC版を担当した佐藤可士和氏のことを書いてから気になっていたので、店頭に並んだサンプルをチェックしてきました。
確かに、個性派揃いの702シリーズの中でもN702iDは特に目を引くデザイン。他のお客さんも「かっこいい!」と次々に手に取っていました。
で、私も持ってみたのですが…どうもしっくり来ない。と言うより「携帯のデザイン」としては難点があるように思えてならないのです。
気が付いたことなど書いてみます。
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N702iDは、コンセプトである「完全にフラットなデザイン」を実現するためにジョイント部分=ヒンジが本体部分にかぶさるような形で後ろに回る、特殊な形状をしています。
このため、一般的な携帯がディスプレイ部分が本体部分より前になるのに対し、N702iDはその逆になります。

でも、閉じているときはとてもすっきりしたフォルムになるこの形状が、開いて使ったときに猛烈に邪魔に感じるのです。
大抵の人は、携帯で長電話をしていると自然に人差し指が携帯に添って伸びると思うのですが、出っぱったヒンジ部分に人差し指がぶつかってしまいます。
さらに携帯を使う上で欠かせない「片手で開ける」という動作をするときもこのデザインがネックになりました*1。
握力の強い男性なら問題ないかもしれませんが、私は携帯を落とさないように親指と中指をすき間に突っ込んで開けようとすると、人差し指が自然に携帯のてっぺんにくるクセがあります(というか普通はそうなると思います)。N702iDはヒンジの形状の関係で、てっぺんを指で押さえてしまうと上手く開けられません。

この問題はauの「neon」にもありそうですが、あれはヒンジの形状がコンパクトなので、N702iDほど不都合は感じないかもしれません。
それ以外にも、中のボタンも全て真っ平らで継ぎ目も段差もないので押しにくい、角が完全に直角なので手に馴染まず長いこと握っていると疲れる、というのも感じました。
ここまで読んで「フラットにこだわったデザイン携帯なんだから仕方ないだろう」と思われた方もいるかもしれませんが、同じフラットデザインであるはずのSH702iDにはこれほど不都合は感じないのです。片手でも開けやすいし、握ったときの感触もさほど違和感がありません。
何気なく横に倒してみたら、原因っぽいものがわかりました。
SHは完全に直角ではなく、わずかに手に添って内側に曲がっているのです(下図参照)。ほんとうに微妙な角度なので、一見しただけではわかりません。
さらに、本体側よりディスプレイ側の方がほんの少しだけ幅が広いのです。

どちらも私の気のせいかもしれませんが、これが意図的にデザインされたものだとすると、こういった小さな工夫で見た目のデザインと道具としての使い勝手を共存させることができるわけです。ちょっと感動しました*2。
WEBデザインも同様ですが、こういう道具のデザインというものは見た目と使いやすさの両面を考慮しなければなりません。
そしてそれは(表現する側に立っているとつい見落としてしまうことですが)、実際に利用する側の立場に立って考えられたものでなくてはならないのだと改めて思いました。
まあ、実際に売り上げでは佐藤氏に軍配が上がるでしょうけどね。かっこいいですから(笑)
それに、韓国のウルトラギミック携帯に比べたら数百倍ましだ。
関連記事・ポエツ:デザインについて考える
*1 私は携帯を選ぶときはこの動作が楽にできるかどうかを重視します。Pはボタン一発で開けられますが、開く勢いが良すぎて落としそうになるのであまり好きではありません。ちなみに現在はSH701iのホワイト&グリーンを使用中。指紋が目立ちにくく、操作しやすいので気に入ってます。 ↑戻る
*2 ボタンも押しやすいし、これでディスプレイがもっと大きければいいんだけどねぇ。解像度が高いからいいってもんじゃないよSH。 ↑戻る
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